幻想郷食料事情考察 〜調味料あれこれ〜

目次

食用油 / 出汁


食用油

結論:色々な作物から普通に作れる。


  油の原材料となるものは、次のようなものがある。

  1. 菜種 『菜種油』
    つまり「菜の花(アブラナ)」の種子。
    外の世界では現在『セイヨウアブラナ』の菜種による精油が主流だが、
    在来種の『ニホンアブラナ』による精油は江戸時代には行われていたので
    技術的な問題は無いだろう。
    また栽培は、日本のほぼ全域で可能である。
  2. 大豆 『大豆油』
    こちらも古くから栽培されてきた植物である。
  3. トウモロコシ 『コーン油』
    江戸時代に初めて日本に伝来し、本格的に栽培が始まったのは明治時代である。
    栽培は日本全国で可能だが、呼び方が地域によって異なる(トウキビ等)。
  4. ヒマワリの種 『ヒマワリ油』
    『東方紅魔郷』霊夢エンディングにて霊夢がヒマワリ油の事を口にしている。
    油を採るだけでなく、煎って食べたり、生薬になったりもする。
    江戸時代に初めて日本に伝来し、また栽培は日本全国で可能である。
  5. ゴマ 『ゴマ油』
    歴史は古く、縄文時代の遺跡からその跡が見つかっていたりする。
    金ゴマ、白ゴマ、黒ゴマ等の種類があり全て日本国内にて栽培可能。
    ただ熱帯や温帯気候で育つ植物であるため、幻想郷が東北地方以北にある場合
    やや栽培条件が怪しくなってくる。
  6. ベニバナの種 『ベニバナ油』
    平安時代から栽培されていた植物で、花弁は顔料にもなる。
    日本国内の産地ではでは山形県が有名で、ある程度寒冷な気候でも栽培可能。
  7. 綿実【メンジツ】 『綿実油』
    つまり綿の種子。
    熱帯や亜熱帯気候の地域が原産地で、日本でも東海以南が主な産地。
    だが綿が栽培できないと、幻想郷の服飾文化に悪影響を及ぼすであろう。
    多分栽培可能か。ビニールハウスでもあれば良いのだが。
  8. 米 『こめ油』
    『米ぬか』から採れる油。日本全国、生産に問題は無い。
  9. 落花生 『ピーナッツ油』
    江戸時代に日本に伝来。
    ただ熱帯や温帯気候で育つ植物であるため、幻想郷が東北地方以北にある場合
    やや栽培条件が怪しくなってくる。

  以上、幻想郷で油に困ることはそれほど無いと考えられる。

出汁

結論:植物性出汁は可能
動物性出汁は、家畜からのものと、川魚からのものを使用



カツオと昆布だけじゃない

  幻想郷に海は無いため、鰹節や鰯節などの出汁【だし】や、昆布出汁もできない。
  幻想郷ではどのような出汁を取っているのだろうか。

  1. 植物性出汁
    精進料理等では、干し椎茸を使用する。
    他にも、大豆、モヤシなども使用されるらしいが?
  2. 動物性出汁(家畜系)
    鶏(鶏肉や鶏ガラ)やスッポンなどで出汁を取れる。
  3. 動物性出汁(魚系)
    川魚自体、干物などにされることは少ないが、できない訳ではない。
    とある山間部ではイワナやヤマメを「焼き干し」と言う一種の燻製の様な干物にして、
    出汁を取るのにも使用するという。
    もっとも、魚を干物にした一番の理由は出汁を取るためではなく、保存食とすることで、
    アユの干物なんかもあるらしい。

  さて、日本料理では以上だが、国外の料理にまで話を拡大させると、バリエーションは増える。

  1. 西洋料理
    牛、豚、鶏など色々な家畜を用いる。中にはウサギやイノシシ等も。
    これらを野菜(タマネギ、ニンジン、セロリ等)と香辛料、香草等で煮込んで作る。
    いわゆる『ブイヨン』である。
  2. 中華料理
    豚、鶏、貝柱、干しエビ等を用いる。

  もっとも、簡単な鍋物ならば、適当に肉や野菜を入れて煮込めば旨味成分が出てきて
それなりに食べれる。

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