東方関係旅行記 要石

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要石


要石

2008年の7月、急に思い立って『要石』を見に行きました。
理由は……いやまぁ、総領娘様が持ってらっしゃるから。
あと、思ったよりも近くね?と思ったから。
単純です。

さて、要石はどこにあるのか?と言えば、
それは博麗神社の床下でも、妖怪の山の上空でもありません。

茨城県は鹿嶋市に鎮座する鹿島神宮です。
鹿島神宮楼門
こちらは楼門。

門を潜り抜けて行くと、
拝殿及び本殿は参道の右手側にあります。
参道と拝殿の方向が一致してません。
諏訪大社を思い出させます。

この理由はというと、本殿を北……つまり蝦夷の地に向けて
彼らに睨みを利かせている、という事らしいです。

そんな鹿島の神様と言えば、ご存知のタケミカヅチ神です。
国津神の平定に軍事使節として派遣された雷神にして軍神。
また神武東征の際には神剣を下して神武天皇を助けました。
蝦夷の地を睨むというのは、ここからきています。

さて、
目的の霊石は奥宮よりもさらに隈った場所にあるようです。
途中には……

鯰絵石碑
「ゆるぐとも よもやぬけじのかなめいし かしまのことぶれあらんかぎりは」

江戸時代に流行った鯰絵の構図のモニュメントとは。
センス良いですねぇ。

そして、お待たせしました。
これが要石です。

鹿島神宮要石
…………え?
どこにあるかって?
よ〜〜〜く見てみて下さいよ!
小さ〜〜〜く地面から出てるじゃないですか!!!
失礼しちゃいますねぇ、もう。

要石案内
ここには、地面の下に行くほどに石の径が大きくなっていく……とあります。
タケミカヅチ様はこれで大ナマズをむんずと踏みつけている訳ですよ。



そして、まだ終わりではないんです。
鹿島神宮を少し南下した辺りには、
タケミカヅチ神の相棒ともいえる神様のお社があるのです。

千葉県は佐原市に鎮座する香取神宮です。

香取神宮本殿
こちらは本殿。
漆塗りの立派な社殿です。

こちらの祭神はフツヌシ神。
こちらも雷神で、剣の神様です。

正直な所、こちらの神社は
近くに寄ったからついでに参っておこう……。
という程度でした。

そうしたら……

香取神宮要石
香取神宮にも要石が!!

なんてこと。
地震を抑えるための二重安全装置。
大地震を起こすには、軍神鹿島大明神と香取大明神の二柱を
倒さなければならないと言う事ですか。

肝心要の要石。
神様方には日本のため頑張ってもらいたいものです。


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